データリーダーは、テキストファイルからBOARDデータベースにODBC、OLE DB、又はOLE DB for OLAP (ODBO) ソースをインポート出来るようにします。データリーダープロトコルは、外部データのBOARDデータベースへのインポート方法とエンティティ及びインフォキューブへのマップの方法を定義します。つまり、リレーショナルデータベーステーブル(又はファイル)のどのフィールドを、どのエンティティ及びインフォキューブにフィードするかを定義します。
データリーダープロトコルには、受信するデータに適用する変換式と検証ルールのセットが含まれます。これらのルールはETL機能を使って定義されています。
データリーダープロトコルは複数のエンティティとインフォキューブを同時に同じようにロード出来ます。インフォキューブとエンティティは複数のデータリーダープロトコルからロードすることが可能です。例えば、売上高と販売数量の2つのインフォキューブをインポートする必要がある場合、いずれもトランザクションシステムの同じテーブル上にある場合には、両方のインフォキューブを同時にロードする固有のプロトコルを作成出来ます。一方、2つのトランザクションシステムからインフォキューブにフィードする必要がある場合、例えば、異なるERPシステムを持った2つの系列会社のデータを結合する必要がある場合には、同じインフォキューブにデータをロードしながら、それぞれが異なるデータソースに接続された2件のプロトコルを作成することが出来ます。
データリーダープロトコルはプロシージャから、又はデータリーダートランザクションから直接起動出来ます。通常、BOARDデータベースは、必要な読み取りプロトコルを全て実行する夜中にスケジュールされたプロセスで毎日更新されます。
データリーダー及びETL機能は製品のコア機能の一部で、プロジェクトの実装において目に見えるコストカットを実現します。データリーダーは強力で柔軟なため、ほとんどの場合、データマートやデータウェアハウスといった中間データステージングレイヤを介することなく、ソースシステム(ERP、CRM、又はその他のオペレーショナルシステム)から直接BOARDデータベースにフィードすることが可能です。他の大半のビジネスインテリジェンス製品ではソースデータを洗浄し、星形スキーマや雪片形スキーマに分類する必要があるのと比べると、この点はユニークです。このような手間は実装中には大変なコストになりますが、見落とされがちです。
データリーダートランザクションを開くには、リボンバーの[データリーダー]アイコンをクリックします。
データリーダープロトコルは論理的グループに分類して、プロトコルリストを通じて読み取りや検索を改善することが出来ます。
この後に例を示します。